Challenge ciclista Mallorca 1日目

腹が減っては戦はできぬ ホテルの朝ごはん

 

ホテルで上の階の人が午前1時までヒールを履いてタップダンスをするという恐ろしい事態に見舞われましたがどこでもぐっすり寝られる私は布団を深くかぶって目をつぶっていたらすぐに眠りに落ちました。起きて着替えるとホテルで朝ごはんを食べました。今回はハーフボードプラン、朝夕ご飯つきです。夕ご飯時の飲み物代だけ別料金ですがもちろん飲まないという選択肢もできます。ホテルにバーも併設しているので食前、食後にそこで一杯という人が多いように見えました。

 

トレーニングキャンプシーズン真っ最中のマヨルカにはマヨチャレに出場する選手たちだけではなく、ドイツのナショナルチームやU23の選手たち、レディース選手たちも滞在しています。今回私が滞在したホテルは一部のチームと同じホテルで夕ご飯、朝ごはん会場ではスタッフさんたちやトレーニングキャンプに来ている選手たちと一般のお客さんが混ざってご飯を食べています。選手たちは別部屋で別メニュー、チームの専属シェフ立ちは慌ただしく選手たちが食事する部屋と厨房を行き来しています。私も席についてとりあえず朝ごはんを。ビュッフェ形式で温かいものからシリアルまでたくさんの種類が用意されています。しかしどこの国でも同じですが野菜が少ない。晩ご飯のビュッフェにはサラダバーもあるのに朝にはほとんどありません。エネルギー重視だとは思いますが少し寂しいです。

これはもしや噂に聞く味なしパスタ…!興味本位でお皿に持ってみたはいいものの、見た目通り味がないので途中でケチャップを取りにテーブルを立つ羽目になりました。コーヒー、紅茶は飲み放題でテーブルにポットを置いてもらえ、その他もカフェラテやカプチーノが飲めるマシンもありました。

さすがラテンの国、肉類がとっても美味しいです!

スタートの街 Felanitxとマヨルカの子供たち

四日間のレースを通して子供達の多さに驚きました。他のレースでも子供が観戦に来ていることは多々ありますがマヨチャレほどたくさんの子供が来ていることがはじめてでした。スタートは子供達が1時間まえからキープ、みなフレンドリーで目があうと手を振ってくれます。

スタート前は出走サインを済ませた選手でごった返しています。でもよく見ると選手ではない観客のサイクリストが中に混ざっていてびっくり。地元のサイクリングチームから観戦に来たサイクリストなど様々です。スタート数分前とは思えないリラックス度合いに驚きます。

道はもちろんお子様優先!選手たちも優しく子供達のサインや写真に応じていました。

さてゴールを見送ったらゴールのPorreresの街へ。Felanitxよりも小さな街でゴールは小学校の目の前。子供達が柵を登って選手たちの到着を待っていました。

途中、地元の子がフルートを吹き始め、しばらくして、私の肩を叩く。なにかを言っているがスペイン語でわからず、困ったな、と思っていたらそこに英語が少しできるお友達が登場。フルートは好き?と聞いてるよ、と通訳してくれて親指をぐっと立ててみたら通じたようで少年は笑顔に。ゴール直前までずっとその子はフルートをふいていてこのステージを思い出すと同時にあのちょっと不安定でワンンフレーズをずっと繰り返すフルートがよみがえります。その他も待っている間に何人かの子供たちと話をして、みな私がどこに滞在しているのか、どこからきたのか、なにをしている人なのか気になるようで代わる代わる質問に来たのが可愛いくて、一生懸命知ってるスペイン語の単語とジェスチャーで意思疎通を。子供たちと話していると一時間半などすぐに過ぎてしまい、実況の声が聞こえ始めたので少年たちにまた後でね、と言い、私はなんとかわかる数字とチーム名、選手名を拾いながらファインダーを覗いて待ちました。

ゴールに飛び込んできたのはLotto Soudal アンドレ・グライペル選手。スプリントを制し、手をぐっと上げた瞬間私もおおっ!と叫んでしまいました。シーズン1勝目!

続々とゴールする選手たちに混ざりチームカーが待つ場所まで移動しました。途中何人か顔見知りに会いグライペルだったね、とワイワイ話しながらチームバスに到着。グライペル選手のリードアウトをしていた選手たちはもう戻っており、

今年U23チームよりプロに移籍したネオプロのフレデリク・フリソン選手。ロットのフリソン監督の甥っ子さんだそうです。初めてのレースで見事な活躍!スタッフや選手、監督たちが駆け寄って彼を労います。

ゴール後、補給とつかの間の休憩の後Lotto Soudalのほとんどの選手は自走でホテルに戻って行きました。途中でパンクしたときのために何人かのボトルゲージにはパンク修理キットのはいったボトルを差してトレインを組んでの帰還。私もホテルに帰り、マヨチャレ1日目は終了しました。初日から応援しているLotto Soudalの勝利!ホテルで待っていたスタッフさんたちとやったね!と喜んだのもつかの間、また明日もレースだからとみなそれぞれに仕事に戻って行きました。レースはまだあと3日あります。これはまだ、マヨチャレのスタートに過ぎないのです。

 

 

2日目につづく…